不動産トピックス

今週の一冊

2018.01.22 14:13

共有名義不動産はトラブルの元 遺恨を残さないために

あぶない!!共有名義不動産 
著者:松原昌沫 
発行日:2017年5月26日 
発行所:幻冬舎 
価格800円(税別)

 「不動産を共有名義にしておくと、後々なにかと厄介だ」と語られることがある。共有は一見、円満で使い勝手が良さそうにも見える。が反面、時が過ぎ共有者同士の考えに食い違いが出てくると「共有不動産」ほど解決まで手間や労力がかかるものもない。一応の解決を見たとしても、親族の絶縁などの結果となるケースも少なくない。 
 「共有名義にしておくこと自体がトラブルの元」という視点の本書は実務的な一部売却、持分買い取り、土地の分筆など7つの共有名義解消手法を紹介している。「トラブルを徹底的に避けるなら相続放棄という選択肢もある」には世知辛い世間を実感するばかりだ。ともあれ、共有名義不動産をお持ちの方には本書タイトルは他人事ではないはず。ご一読を。




週刊不動産経営編集部  YouTube