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森ビル 「伝統的・本格的・上質」がキーワード 旧同潤会青山アパート建替「表参道ヒルズ」竣工
2006.01.23 17:07
森ビル(東京都港区)は、神宮前四丁目地区第一種市街地再開発事業(施設名称表:参道ヒルズ)」の竣工式を行った。
同プロジェクトは、昭和2年完成の旧同潤会青山アパートの建替事業として、神宮前四丁目地区市街地再開発組合(東京都渋谷区)が推進してきたもの。施行地区面積約1・2ha、延床面積3万4061㎡、地上6階地下6階の商業施設と住宅、駐車場等からなる複合施設だ。
建物上層部に配置された住宅は総戸数38戸、住戸プランは1LDKを中心に全戸南向きで、窓からはケヤキ並木を臨むことができ、商業施設は、本館の中央となる6層の吹き抜け空間の周りを中心に、表参道の坂とほぼ同じ勾配の螺旋状の坂”スパイラルスロープ”を施し、スロープに沿ってショップやレストランが路面店感覚で連続的に並ぶ。総店舗数は93店舗で、「伝統的・本格的・上質」をキーワードに、洗練された大人をターゲットとした店舗が国内外から集積し、初出店と既存店の新業態が約半数、また表参道ヒルズ店を旗艦店とする店舗も半数にのぼるという。
また、人々の記憶に刻まれた景観を次の世代に継承したいという思いから、旧同潤会青山アパートを「同潤館」として再生した。
なお、商業施設のグランドオープンは2月11日を予定している。