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<注目企業>セキューアード・キャピタル・ジャパン 丹青社と提携して商業施設への投資スタート バリューアップ前提の取得 不動産メザニン投資も開始

2006.01.16 10:21

 セキューアード・キャピタル・ジャパン(東京都港区、以下SCJ)は、昨年末に丹青社(東京都台東区)と業務提携し、商業施設への投資を開始する。SCJのAMおよび物件取得などを受け持つ100%子会社エス・シー・ジェイ・インベストメント・マネージメントにおいて、丹青社と連携して業務を行っていく特別バリューアップグループ担当の寺地弘行取締役は提携の狙いを話す。
 「都市部では不動産価格の高騰により投資判断が難しくなっていますが、バリューアップを必要とする商業施設ならば、適正価格で取得することができます。商業施設分野に優れたノウハウおよび情報網を持つ丹青社と連携することで、アップサイドの余地がある物件の発掘およびバリューアップを行い、優れた投資商品を投資家へ提供していきます」
 現在複数の物件で交渉を進めており、第一号案件は地方のショッピングセンターを取得後バリューアップする方針。今後は、商業施設に特化した不動産ファンドの組成も視野に入れながら、取得物件はSCJの既存ファンドへの組み入れを行っていく予定だ。
 SCJでは新たに不動産メザニン投資を昨年9月から本格化しているが、商業施設の開発型案件や他社商業施設ファンドへのメザニン出資においても丹青社のノウハウを活かしていく。
 一方丹青社では、以前からAM業務への参入を目指していたが、独自参入よりもノウハウを持つSCJと提携した方が、事業合理性に優れると判断。SCの再生事業などを加速する。




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