週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

<新プロジェクト 個人オーナーの挑戦>ユーザーは利用時間に応じた費用支払う こだわりの家具を設置高価な書籍も閲覧自由

2005.12.05 15:50

 起業家の増加やフリーランスとして働く層の増加で、オフィスのあり方も少しずつ変化している。求められているオフィス空間とはどのようなものなのか。東京都・広尾でタイムシェアオフィスを営むエムスリーの例を見ていこう。
 エムスリーは、平成16年6月18日から、東京都渋谷区にある広尾オフィスビル9階にて、タイムシェア型のレンタルオフォスを経営している。
 タイムシェア型レンタルオフィスとは、各ユーザーが場所を特定せず、利用時間に応じた料金を払って、施設を利用する形態のオフォスのことである。
 「今、一番人気のプランは、月々3万6000円の平日フルタイムのウィークディプランです。投資家の方や、集中して仕事をしたい方、また資格試験の自習室などにも利用されています」(宮嶋氏)
 また、オフィス家具などの設置は、国内トップメーカーを利用し、長時間、快適に過ごせるように使用感と品質にこだわったという。
 「オフィス家具の中でも特に椅子にはこだわり、疲れにくいものを追求しました。休息用に、オットマン付きのリクライニングチェアもご用意しています」
 また、グループの打ち合わせや気軽な商談に利用できるスペースのオープンスペースも自信があるという。
 「机の組み方により、最大12名まで打ち合わせが可能となります。オープンスペースには本棚を設置しており書店で買えば、数万円ほどする書籍も数多く取り揃えています。ハイレベルなお客様にも、ご納得いただける空間になっていると思っています」
 現在の段階では、2店舗目の計画は未定だそうだが、駅直結のビルや、駅周辺のビルへ事業進出を前向きに検討しているとのことである。




週刊不動産経営編集部  YouTube