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バリュー 基礎から1ヶ月で8階建マンションを施工 360度耐震構造を採用 光回線活用し設備充実

2005.12.05 16:21

 8階建て1Kタイプの賃貸マンションを基礎から建築工事までわずか1カ月で短期施工する工法が登場した。現在東京都墨田区業平に第一号の物件が竣工を迎えようとしている。
 8階建て1Kタイプの賃貸マンションをプロデュースするのは、賃貸住宅管理、リフォーム事業などを手掛けるバリュー(東京都墨田区)。ユニット住宅を生産・販売するサトコウ(新潟県上越市)、光通信設備施工のインプロトテレコム(東京都新宿区)他と組んで、「メインステーション・オブ・ニューバリュー『ベルサット』」のブランド名で首都圏を中心に受注活動を開始した。
 基礎から1ヶ月で8階建てマンションを施工できる理由は、全体の90%を工場で完成させるサトコウの「サット工法」にある。一部屋ごとのユニットを9〜12mm厚の重量鉄鋼をサイコロ状の梁で構成し、電気配線や内装工事などを工場で施工。完成したユニットを専用トレーラーで建設現場に運搬し、ボルト締めで据え付ける。建設時のクレーン吊り下げに耐えるため、天井部と同様の梁を床部にも配置したことで、前後左右のみならず、直下型の上下運動にも耐えられる360度耐震構造となり、「基準を大きく上回る耐震構造を持つ」(横山社長)という。
 インプロトテレコムは、光通信設備により玄関ドア真皮認証オートロックや窓センサー、ウェブカメラなどセキュリティーを構築、IP電話、ビデオ配信などのサービスも提供する。
 建築費は、バリューのモデルルームを兼ねて建設中の業平の物件で、延面積495㎡で1Kタイプ12部屋の6人乗りエレベータ、階段などが付いて1億1700万円(くい打ちや土壌改良などの費用を除く)。家賃収入は1380万円で11・8%の利回りを確保する予定だ。




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