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白金一丁目東地区市街地再開発組合 「白金アエルシティ」が竣工 住・商・工とオフィスが調和した街
2005.12.05 16:24
白金一丁目東地区市街地再開発組合が、東京メトロ南北線・都営三田線「白金高輪駅」に直結した約2万5000㎡の再開発地区において開発を進めてきた、超高層オフィスビル・マンション・工場地区からなる「白金アエルシティ」が11月30日竣工した。
開発前の同地区は、町工場を中心とした住・工・商の混在した市街地。1991年2月から再開発研究会が設立され、長谷工コーポレーションなどがコンサルティングを行いながら、中小工場が中心となって事業を進めてきた稀な開発だ。原点となった工場群は、南地区「テクノスクエア」として03年から04年に竣工しており、自動車部品や金属加工、印刷関連などの工場が建物群を構成。一方で、住宅棟「白金タワー(42階)」とオフィス棟「NBFプラチナタワー(26階)」は、計画地周辺の日陰を少なくするために塔状とし、南側にテラス棟(高層住宅:8階)を設け、プラザ棟(6階)および各建物の低層部に商業エリアを配した、一体感のある街並みを構成している。
総事業費は、土地代を含まずに約486億円だ。
なお、NBFプラチナタワーは、日本ビルファンドが来年3月31日付けで取得予定。日経BP社、アクサグループ、サクサなどが移転を決定しており、12月末から順次入居を進めていく。