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<銀座四方山話>建築確認済証無しでの取引も進む

2005.11.28 17:34

 止まることを知らない銀座の不動産売買価格の高騰。銀座地区を中心に不動産の売買、賃貸の仲介業務、ビル管理業務を手がけるイシグロ代表取締役の石黒智儀氏は次のように語る。
 「私が関わったもので、銀座中央通りから2本入ったところで、昨年2月に坪1200万円だった土地が、6月には1500万円、11月には2000万円、そして今年に入り、坪3500万円で取引されました。そうした状況は続いて1年間程度と考えていたのですが、未だ高騰が続いています」
 同氏は、ドトールコーヒー代表取締役会長の鳥羽博道氏に、銀座並木通りの土地120坪を仲介した実績を持つが、その時の取引価格は坪7550万円。「高すぎる」と業界で話題になったが、今となっては中央通りで1億円、電通通りで5000万円という取引が日常的に行われている。中には銀座であれば、建築確認済証無しでも売買される物件もあるという。
 「今日の状況を考えれば、鳥羽氏の土地取得は、銀座の売買価格高騰の先を見据えた良い買い物だったと言えるのではないでしょうか」
 現在、鳥羽氏所有のビル1階には、高級ブランド「ヴァレンティノ」が来月オープンを控え準備中。有名シェフ井上静男氏の「SHIZUOTOKYO」、高級焼肉店「叙々苑游玄亭」などがテナントとして入り、並木通りの新たなランドマークとしての地位を確立している。




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