週刊ビル経営・今週の注目記事
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<福岡発>
2005.11.21 10:28
新規供給止まる福岡近県に営業活動展開
「これから1年間は福岡エリアで新築ビルの竣工がありませんので、福岡エリアの仲介会社は正念場になると思います」(濱本氏)
今年8月の博多駅前に位置する九勧筑紫通ビル竣工後、市場に新規供給が無くなり、大規模な移転はしばらくないと見られる福岡賃貸ビル市場。ビルディング企画は、九勧筑紫通ビルの1階アパレル店舗や事務所テナントの1部を誘致するなどの実績を残したが、今後の市場を見据え次の手を打ち始めている。
「新たな戦略として、最近は広島、山口、また熊本、鹿児島などに近県に行き、市場調査を行っています」九州全域、中国地方全域の市場を福岡支店にてカバーするため、濱本氏自ら、積極的に営業活動を展開しているという。
ネットを徹底活用した群管理システムが強み
「インターネットを利用して地域ごとに集中管理する「群管理システム」を軌道に乗せるため、鋭意努力しています」(北方氏)
ビル・マンションに関する運営の専門家集団として、福岡市を拠点に、熊本、大分、宮崎等、各都市に市場を拡大している東福互光。
同社の強みは、群管理システムの導入とファシリティマネジメントを実施するため建物管理のデータベース、カルテを元に高度なメンテナス体制を構築する「高度情報化システム」にある。収集した顧客ニーズをデータ化し、最適なサービスを提供することによって、高度なマネジメントを追及しているのである。
「福岡県西方沖地震の体験を無駄にしないためにも、そこで得た知識とノウハウを活かして、顧客満足度向上を目指します」
居住用物件の供給続く価格競争に一抹の不安
「ネットワークの拡大を図り、イエステーションに加盟しました」
コムハウスは福岡県福岡市にて、不動産コンサルタント、賃貸・売買仲介、不動産管理を手がけている。
イエステーションは、不動産売買仲介業のフランチャイズチェーンである。月に1度の本部運営会議、支部ごとの運営会議、研修などを行っており、角田氏も勉強会等にはできる限り顔を出しているという。
「福岡エリアの不動産市場は、売買・賃貸ともに活発ではあるのですが、新築の居住用物件については、少し供給過剰気味になので一抹の不安はあります」
居住用物件の供給は2年前8000戸、昨年1万戸、そして今年8000戸と続いているそうだ。そうした新規物件が賃料を下げることになった際、同社が管理している中古物件が苦戦することが心配だという。