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<不動産の新形態>福岡リアルティ ロードサイド型商業物件の取得も視野に J―REIT初の地域特化型資産運用会社

2005.11.21 10:43

 地域特化型の資産運用会社としての特徴を持つ福岡リアルティ。同社の強みを代表取締役社長の松尾正俊氏は次のように語る。
 「地元の情報は地元の人が一番知っていますので、その知識とノウハウを最大限に活かすことで、独自のパフォーマンスが可能になると考えています」
 福岡地所、九州電力、西日本鉄道、福岡銀行、といった九州経済界をリードする有力企業がスポンサーとして共同参画し、今年6月に上場した「福岡リート」の成長をサポート。3年後には現在約800億円となっている資産規模を倍の約1600億円にまで拡大させるという。
 現在の運用資産は上場時の「キャナルシティ」、「パークプレイス大分」、「呉服町ビジネスセンター」に加え、新たに「サンリブシティ小倉」、「サニックス博多ビル」を取得し、着実にポートフォリオを拡大中。メインスポンサーとなる福岡地所グループが所有していた物件がメインではあるが、そのパイプを活かした物件取得能力は大きな強みでもある。
 「東京都心部と同様、福岡エリアも物件取得競争が激化し、競合の多い案件が増えているのは事実です。そこで、今後は例えばロードサイド型の商業物件など、地域を熟知しているからこそ運用可能な競合の少ない物件も積極的に取得していくことになると思います」




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