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野村不動産アーバンネット 投資家向け不動産の開発事業を拡大1棟目が完成、10棟のプロジェクトが進行中

2005.11.14 11:55

 野村不動産アーバンネット(東京都新宿区)が、昨年2月に新設した投資運用事業部による「投資家向け商品開発事業」の第一号案件「東池袋一丁目プロジェクト」が完成した。
 この物件は、延床面積732・91㎡で、1〜3階が店舗・事務所、4〜10階が住居(14戸)の小型複合ビル。住居部分は30〜35㎡のやや広めのワンルームで、一部テラコッタタイルを床材に使用するなど高品質な造りとなっており、既に投資家への引渡しが完了している。
 「本件の売却価格は3億円後半でしたが、現在進行中のプロジェクトは5〜10億円前後の物件が中心になります」(渡部氏)
 投資家向け商品開発事業は、全国31ヶ所の営業所・店舗ネットワークを活かし、遊休地売却相談などのあった土地を取得後、投資家向けに開発するもの。現在、自由が丘で店舗・住居の複合ビルが2棟着工している他、10件の開発プロジェクトが同時進行している。
 「開発案件の他、中古のビル・マンションを取得してリノベーション後販売したり、大型案件ではSPCによる開発もあります。事業の形式にとらわれずに、その都度最適な計画を推進していきます」
 物件の取得・開発費用は、自社のキャッシュフロー内で行うため回転が重視されるが、仲介では困難だった良質な投資用物件の供給が容易になる。
なお、本事業は営業拠点を中心に地方都市へも展開していく予定だ。




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