不動産トピックス
ビルオーナー伝言板
2005.09.26 17:33
★効率的な仕事
板橋区でビルを経営する江川徹正氏は、30代で脱サラし何度か起業した経験を持つ。またその他、常盤台商店街振興組合の会長を務めるなど多忙な日々を送っていた。しかし、現在はビルの経営に専念している。その理由は様々な事業の中で最も効率的で体力を使わず、かつビルのテナントの選別によって街づくりにも貢献できるからだという。ちなみに現在テナントの1つにファミリーレストランが入居しており、駅前にある同ビルはいつも地元の人々で溢れかえっているそうだ。
★入れてみなければわからない
神田エリアでビルを経営し、不動産仲介業を営む大原不動産。副社長の大原正則氏は所有ビルに優良テナントを入れたい気持ちがあるが、空室のまま放置すれば利益が上がらないためh気合のあったテナントを入れざるを得ないこともあるとぼやく。築年数の古い浅草橋の所有ビルにあまり気のすすまなかった居酒屋を入居させたことがあったが、いざ開店してみるとビルの古さを上手く活かしたデカダンス風の内装を施し、またBGMにハードロック系の洋楽を使用して若い客で賑わいがたえないお店になったそうだ。それによりビル全体も活性化。入れてみなければ分からないこともあると実感したとか。
★残る店には理由がある
もともと自由が丘の地主としてスタートし不動産事業を展開する岡田不動産。代表取締役の岡田一弥氏は、自由が丘が人気エリアとして定着した秘訣を洗練された住民により競争力のない店舗が淘汰されていった結果と考えている。スイーツ、アパレル・雑貨、インテリア等魅力的な店舗が並ぶが、その陰には自由が丘という街には馴染まず消えていった店も多い。自由が丘には30年以上も残り続けている一見何の変哲もない八百屋がある。しかし、その品揃えはイタリア沿岸から輸入した魚など日本では手に入りづらいものが多く、レストランのシェフなどプロが買いつけに来るそうだ。この街に残る店には何かあると岡田氏は確信している。
★貿易業は苦しいが・・・
大阪市中央区の船場エリアでビルを経営するラジャン・ケマニ氏は、本業が繊維製品の貿易業である。繊維街として栄えた船場エリアであるが、昨今は海外へ工場移転などで業界は衰退傾向にある。そのため貿易業においては輸出量よりも輸入量が増えており、日本で行う貿易業務の仕事も減少してきているそうだ。そういった本業における動きはビル経営におけるテナント移転の動きと関連しており、外資系企業からの引き合いが増えてきているという。自らもインド出身の外国人であるケマニ氏は外資系企業との交渉などがスムーズに行えるため、その点ではメリットを感じているとのこと。