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日本橋興業/日土地仙台で地上24階建のオフィスビルを起工 3社共同で段階的に高層棟・低層棟を開発 仙台市で初の都市再生特区適用
2005.09.12 15:12
日本橋興業(東京都中央区)および日本土地建物、みずほ銀行(東京都千代田区)は共同して、仙台市青葉区にて地上24階地下2階建、延床面積約2万93500㎡(事務所棟・商業棟合計)のオフィスビル「(仮称)仙台共同ビル」を起工した。
本事業は仙台市における「都市再生特別地区」の適用第1号であり、敷地面積は約0・6ha、容積率は最高限度1050%、高さ制限高層部100mとなっている。
競争力のあるハイスペックなオフィスと商業空間を融合させるとともに、アトリウムや屋上庭園の設置、青葉通りのケヤキ並木と調和した緑化等を通じて、「都市への貢献」を実現していく。なお、都市再生特区では都市への貢献度合いに応じて容積ボーナスが付与される。
事業化に当たっては、開発型証券化手法と定期借地権制度を活用し、日本橋興業及び日本土地建物等の出資に基づき設立したTMK(特定目的会社)が土地を賃借して開発主体となるスキームとした。
また本事業は既存ビルを段階的に取り壊しながら敷地を一体化した上で共同ビルを建設するもので、日本橋興業と日本土地建物が行う初めての共同事業である。
なお、高層棟は今月着工し、平成19年に竣工予定で、低層棟とアトリウムが着工するのは平成20年6月、全体が竣工するのは平成21年の5月を予定している。