不動産トピックス
クローズアップ
2005.08.22 17:10
明和地所/富士通 手のひら静脈認証装置をマンションに導入 首都圏の集合住宅で初採用
明和地所は、06年3月完成予定のマンション「クリオ湘南茅ヶ崎」のエントランスに、富士通の「非接触型手のひら静脈認証技術」を利用したオートロック解錠方式を採用する。
静脈認証は、金融機関のセキュリティシステムに採用されるなど、数多い生態認証システムの中でも、認証精度が高いとされている技術。非接触型なため利用者の抵抗感も少ない。明和地所は都心型でセキュリティを重視した「クリオ」シリーズには非接触型手のひら静脈認証装置の標準装備を検討しているという。
なお、富士通によると非接触型手のひら静脈認証装置は、マンションよりもオフィスビル内部のサーバールームなどの高セキュリティゾーンへのアクセス認証端末として利用されることが多く、首都圏のマンションでは初めての導入事例だという。今後は、こうしたマンションのほかにも、小規模オフィスビルの入り口部分などにも活用されることが期待される。
ソフト・ボランチ 本格不動産管理システムを開発 テナント管理・請求書発行など可能に
不動産業向けのシステム開発、ITコンサルティングなどを手がけるソフト・ボランチでは、PM会社向けのマンスリーレポート作成支援システム「PMボランチ」の機能に、日常業務までサポートする機能を追加した「PMボランチフォアリアルエステート」を開発・販売している。
PMボランチはレポート出力に必要な最低限の項目を入力するか、基本データがある場合はデータ連携させることでPMマネジャーのレポート作成労力を軽減することができるシステムだが、新機能の追加によって、本格的な不動産管理システムとなり、PM会社以外でもビルオーナーやビル管理会社にも幅広く利用できるようになった。
なお、新システムに追加された機能としては、入居者への契約書類発行や毎月の請求書発行・督促業務といった日常業務のサポート機能やクレームの記録・実行などの管理が可能な機能などがある。
横浜ゴム 木質系床材用弾性接着剤を発売 VOC対策などの環境負荷低減図る
横浜ゴムは、従来販売していたマンション、各種施設向け木質系床材用弾性接着剤「ECU193F」と「ECU211X」を、リニューアルして本格発売する。
新商品はシックハウスの原因とされるVOC(揮発性有機化合物)に関し、厚生労働省指針値策定13物質を含まないほか、指針に含まれない揮発性物質も極力低減を図ったトータルVOC対策商品。また容器には焼却処分が可能なアルミパックを採用することで、ブリキ缶と比べ産廃量の減量化と処分費用の低減を可能とし、環境負荷の低減も図っている。
直貼り工法は、コンクリートスラブ上などにフローリング材やパーケットフロア材などを貼り付ける工法。「ECU-193F」は汎用グレード品で、「ECU-211X」は、一般に難接着とされる多様な素材を用いた床材などとの接着性能を向上させたグレード品。なお、両商品はともに接着剤に起因する床鳴り(タッキング)も防止している。
昭和鉄工 電源・傘袋不要の雨傘除水器を開発 価格を抑えたCタイプ販売開始
福岡県が本社の昭和鉄工では、傘袋のごみを不要にする雨傘除水器「かさからっと」シリーズに、価格を抑えたCタイプをラインナップした。
「かさからっと」は、独自の形状を持つ除水部が傘のひだに付着した水滴を効率良く除去するために傘袋はもちろん電源も必要ない。傘を差し込み3〜5回上下させるだけの簡単な動作を行うだけなので、子供や高齢者でも簡単に利用できる。
雨の日に床濡れ対策として利用されるビニールの傘袋は短時間で使い捨てられ、無駄が多かったが、「かさからっと」を使用することで、傘袋の購入費用、廃棄費用などの削減が可能だ。
価格に関しては、スタイリッシュなA・Bタイプともに21万円で、価格を抑えたCタイプは、オープン価格。なお、除水部は約5万本の傘を除水する処理能力があるが、能力が低下してきた場合、除水部だけを交換することも可能だ。
「かさからっと」の購入に関しては、同社及び販売会社であるTNBのホームページから申し込むことができる。