不動産トピックス
ビルオーナー伝言板
2005.07.25 11:42
★店舗ビルの難しさ
新宿区でビルを経営する坂本二朗氏は、所有ビル1階店舗でクリーニング店を経営している。訪れる客さんに対するサービスの気持ちで写真の現像の業務を開始したが、それが高じてカメラの販売も手がけるようになった。そのうちに宅急便取扱、ガラスの修理など様々なサービスを開始し、今ではまちの便利なサービス店として営業しているそうだ。
★商店街の発展が鍵
柏市二番街商店街振興組合理事長を務め、同商店街にビルを所有する石戸新一郎氏は、商店街の発展無くしてビルの発展がないと考えている。もちろん、柏レイソルの誘致から防犯パトロールまで様々な街づくり活動で来街者を増やすことはビルの稼働に関係する問題である。しかし、同氏の場合は商店街のアーケードに密接してビルが建っているため、商店街の改修のタイミングでなければビルの大規模改修もできず、まさにビル経営は商店街の発展にかかっていると感じているそうだ。
★フィット・フット・キュット
東銀座に2棟のビルを所有するマルタカの本業は、健康機器の製造販売である。温泉施設や美容室などにマッサージ器を納入しているが、近頃はビルのリフレッシュルームにも導入事例が出てきているそうだ。同社のヒット商品である「フィット・フット・キュット」は、足首から下を器械に入れて圧迫しつつマッサージを施すというものである。設置したビルでは、仕事の終わった女性従業員が足のむくみを取るために同製品を使用する光景がよく見られるそうだ。
★得な交換
紅谷武史氏は千葉市中央区にビルを所有していた土地と等価交換することで、千葉市美浜区の土地を手に入れた。当時はまだ美浜エリアは埋め立て地として完成したばかりの頃で、随分損な交換をしたと思ったそうだ。現在は中央区のビル空室率は30~40%ともいわれる状況である一方、美浜エリアは住居・商業地として発展傾向にあり、ビルも満室稼働中でいい交換をしたと感じているそうだ。
★シンポジウム開催
7月23日17:30~上池袋コミュニティセンター7F多目的ホール(健康プラザとしま内)にて、池袋メトロポリタンビルを管理する常盤興業部長の柳田好史氏が事務局長を務めるNPO法人東京マンション・コミュニティーセンター主催のシンポジウムが行われた。テーマは「都市型マンションの未来像を探る」。昨今のマンションブームにより都心型マンションが続々と提供されつつある中、マンション居住者は今後何を目安に自分たちのマンションライフを進めていけばよいのか、未来像を描き提示した。