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野村不動産 JR春日井駅南東地区 第一種市街地再開発事業
2018.01.15 12:23
「春日井」駅前に23階建てマンション
野村不動産(東京都新宿区)、矢作建設(名古屋市東区)、岡谷鋼機(名古屋市中区)の3社が、地元地権者などとともに推進している「JR春日井駅南東地区 第一種市街地再開発事業」の市街地再開発組合が11日に設立を認可された。
3社は2017年2月より同事業の特定業務代行者として事業に参画。2014年にまちづくり協議会を設立し、2017年8月の都市計画決定告示を受け、再開発組合設立に向けて事業をすすめてきた。今後は2021年の竣工を目指してさらに事業を推進していく。
JR「春日井」駅周辺では、2015年2月に春日井市が「JR春日井駅周辺地区市街地総合再生計画」を策定。このなかで、駅周辺の商業機能の低下や細分化した未利用地の存在など、駅前にふさわしい土地利用がなされていないと指摘されていた。
春日井市ではこうした状況をふまえ、駅の東西を結ぶ自由通路や橋上駅舎の整備をすすめるとともに、駅周辺のにぎわい創出を目指して民間活力の誘導をはかる取り組みを望んでいた。
今回の事業は都市機能が集約されたコンパクトシティの実現を目指し、住宅、子育て施設、商業施設などの多様な機能によってにぎわいを創出。駅周辺の今後の活性化につながる開発として、駅南口におけるシンボリックな街区形成を目指すとしている。
開発で生まれる建物は23階建て130戸の住宅棟、4階建ての駐車場棟と、5階建ての商業棟。建築敷地面積3800㎡、建築面積2500㎡、延床面積1万9000㎡で、設計施工を矢作建設が、住宅棟における住宅保留床を野村不動産と岡谷鋼機が共同で取得する。