不動産トピックス

ビル業界ミニトピックス

2018.01.22 13:41

■サラリーマンの街「新橋」はJR3路線(山手線、東海道本線、京浜東北線)、東京メトロ銀座線、都営浅草線、都営三田線、都営大江戸線、ゆりかもめが乗り入れ、乗降客数のみならず駅付近の通行人も多い。
 東口正面に位置する「新橋駅前ビル」は、その好立地な環境やビル内の飲食店の多さなどから来訪者数も相当なもの。勝手知ったる通勤者は駅までの近道として通り抜ける。ところでこのビルの御手洗いは「チップ制」。御手洗い入口には箱が用意されている。「意外かもしれませんが皆さん結構入れてくださいます。お札が入っていることもあります」(同ビル管理組合)とのこと。日常的に同ビルでちょい飲みし、また近道で通り抜ける勤労者の皆さんの良心だろう。「助け合い精神」に通じる「チップ箱」方式御手洗い、他ビルでもぜひご検討を。
■としまNPO推進協議会(東京都豊島区)が経営する地域サロン「みんなのえんがわ池袋」が昨年の9月10日にリニューアルオープンしてから、利用者が増え稼働率は上々だ。
 「みんなのえんがわ池袋」は2007年11月にオープンした池袋3丁目に立地する地域サロン兼カフェ。地元商店街の活性化や周辺住民・学生などの憩いの場・コミュニティスペースの形成を目的にオープンして以来、10年間毎日継続して開店しつつ、コミュニティサロンの実施や子供たちの学習支援、店内での作品提示なども行ってきた。今回実施したリニューアルは開業10年と言う節目に、同サロンの利便性や快適性を更に向上させることでより大勢の人に利用されることを期待し、店内をナチュラルテイストのカフェスタイルへと改装。
 としまNPO推進協議会の代表理事を務める常盤興業(東京都豊島区)常務取締役の柳田好史氏は「以前よりも居心地の良くなったことが利用者増加に拍車を掛けている」と語る。

■空き家活用事業を展開しているジェクトワン(東京都渋谷区)。大河幹男社長は「空き家の期間が長くなればなるほど、物件は痛んでいく。そうなれば活用も難しい」と指摘する。
 しかし身近なところで空き家の影もある。同社で空き家活用事業を担当する竹内麻実氏も「空き家になる可能性がある物件を家族で所有している」と話す。大河氏は「早く活用也の決断をした方がいいよ」と話すも、竹内氏は「思い出が詰まった家だから……」とポツリ。
 空き家は不動産業界においても大きな課題の一つ。対策を打たなければ、大きなしっぺ返しが来ることは想像に難くない。一方で、所有者側の感情を理解し、向き合っていくかは空き家事業者が考えなければならないこととなった。




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