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LOOPLACE 渋谷区の1棟再生ビルを売却 築30年以上のビルをリノベ、SOHOや屋上テラスで付加価値

2023.03.20 10:47

 LOOPLACE(東京都千代田区)は先月20日、自社で再生を手掛けた1棟リノベーションビル「gran+HARAJUKU」を売却。収益ビル再生プロジェクトを完了した。
 「gran+HARAJUKU」は東京メトロ副都心線「北参道」駅徒歩3分に立地する地上4階建てビル。同物件は、2021年に取得。おしゃれなカフェやインテリアショップなどが集まる千駄ヶ谷と北参道間の通り「ダガヤサンドウ」に位置することから、感度の高いクリエイティブワーカーなどをターゲットに据え、リノベーションを実施した。
 2区画をcreativeSOHOへリノベーションしたほか、築35年以上の躯体を加味して修繕を実施。設備利用が中心だった屋上スペースは新たにテラス化し、入居者誘致に寄与する空間の利活用を図った。渋谷区アドレスのブランド力、屋上をテラスとして使える付加価値などが支持され、美容品開発のベンチャー企業などの誘致につながった。
 同社では今後も、低稼働となった中小規模のビルを再生し、「既存の場をおもしろく」するワークプレイスを提供することで、人が集まる場や空間の創造を行っていく構えだ。




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