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「3rd MINAMI AOYAMA」竣工 人・街・文化が混ざり合う青山に新たなオフィスビルが誕生

2023.03.20 11:19

 五光及び三菱地所(東京都千代田区)は、東京都港区南青山三丁目で開発を進めていたオフィスビル「3rd MINAMI AOYAMA」を2月に竣工。今月に竣工式を執り行った。
 「3rd MINAMI AOYAMA」は延床面積1万4739・11㎡、敷地面積2405・82㎡、地上13階地下1階建て。東京メトロ「外苑前」駅徒歩3分、「表参道」駅徒歩6分の青山通り沿いに立地する。
 青山通りと外苑西通りに面する「3rd MINAMI AOYAMA」は、様々な個性を持つ人・街・文化が混ざり合う青山の新たな交差点になることを目的として、「南青山New Junction」をテーマに開発を進めてきた。物件名称は、就業者が既存の働き方に捉われず、オンとオフがシームレスに繋がれる「サードプレイス」を体現するという想いを込めている。
 各オフィスフロアの専有部には「インナー・アウターバルコニー」を配置。室内外をゆるやかに繋ぎ、室内でも屋外にいるような空間を提供。東西両面に配した2~3層吹き抜けの開放的なアウターバルコニーは天井高7~11m、奥行4mと広く整備されており、ワークスペースの延長にあるゆとりの空間を実現している。専有部に限らず、屋上には就業者が自由に利用できる空間として、テナント専用の「ルーフトップテラス」を整備。キッチンカウンターが配置され、業務や仕事以外の多目的な用途としても利用ができる。
 1階には、外苑西通りから青山通りへと抜ける緑豊かな「ポケットパーク」を配置。敷地内には什器を設置しており、地域の方の憩いの場やワークスペースとして利用できるほか、外苑西通りと青山通りを繋ぎ、南青山三丁目交差点を中心とする回遊性へ発展するような、歩いて楽しいまちづくりを目指した。
1階にはボルボの日本発信拠点に加え、飲食店舗が出店予定。三菱地所の再開発事業部副主事の鈴木理功氏は「現在、テナントは6割ほど決まっています。渋谷から移転してきたテクノロジー系の企業様、外資系の企業様などに検討いただいている状況です」と話す。
 三菱地所では、2020年6月に竣工した「the ARGYLE aoyama」と共に、青山エリアの更なる魅力向上に貢献していくという。




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