不動産トピックス

クローズアップ

2005.02.28 14:44

三洋工業 軽量スチールOAフロア好調 田の字型角パイプでパネル1枚4.8kgに
 総合建材メーカーの三洋工業(東京都江東区)は、オフィス向けOAフロア事業を強化するために、得意とする内装工事業者を通じた営業に加えて、リニューアル向けの様々なルートへの展開を図っている。
 これまで樹脂製置敷タイプ「マジックフロア」を中心にし、新築ビルはもとよりリニューアル工事を主体に販売を行ってきたが、市場では樹脂製以外の不燃性商品、例えばコンクリートや低価格スチール製が業績を伸ばしている。
 そこで同社は軽量化と低価格指向の顧客ニーズを狙い、スチール製OAフロア「CSフロア」を開発・販売している。
 この商品は、独立支持脚方式のスチール製OAフロアで、低コストを開発の主眼にして商品化されたもの。スチール製だが、従来見られるような中空構造ではなく、角パイプ補強波板でフレームを構成し、この上に表面鋼板を溶接した独特な床パネル構造を採用している。これまでの中空パネル構造は、フラットな表面厚鋼板とディンプル形状の裏面厚鋼板の頂点を溶接して一体化しており、重量を軽くするためには限界があった。これに対して「CSフロア」は田の字型に構成された角パイプと補強波板で強度を持たせ、鋼板の板厚を薄くしている。通常は3000Nタイプのパネル1枚5kg台であるところ4・8kgに軽量化した。
 昨年の実績は約2万㎡だったが、今年は6万㎡の出荷を見込む。

ソフトバンク・ヒューマンキャピタル 情報セキュリティソフトを開発 個人情報保護法対策に今月24日セミナー開催
 今月24日(木)ホテルオークラ東京にて個人情報保護法対策セミナーを開催したソフトバンク・ヒューマンキャピタル(東京都中央区)は、セキュリティと業務効率性のバランスを実現した新しいアプリケーションサービス「リクログ」を提案している。
 このソフトを利用することにより、自社サイト内に求人Webエントリーページを簡単に作成することができる。このページからの応募者情報はSSLによりすべて暗号化され、リクログの専用サーバに格納される仕組み。さらにこの専用サーバにも暗号化処理が施されているため、社内外からの不正アクセスによる情報漏えいに対する抑止効果が高い。
 また、この商品は利用者レベルに応じたアクセス権限設定が可能で、システム管理者のほかに複数のユーザーを登録することができ、個々のユーザーごとに各機能の利用を制限することができる。ユーザーによって、データ閲覧の可否、メール送信の可否、印刷作業の制御などきめ細かな設定が可能で、ユーザビリティを損ねずにセキュリティを意識した運用ができるように配慮されている。
 4月の施行が間近に迫り、不動産業関係を含めすべて業種の会社が対応に迫られている中、過去の情報漏えい事件を教訓にした商品の提案でイメージ回復を図る。
 なお、セミナー会場は約3000人が集まり、ほぼ満席状態で各社の個人情報保護法施行に対する関心の高さを窺うことができた。

大研化学工業 シックハウス原因除去機を開発 低濃度への分解を証明
 創業以来材料の中でも特に貴金属に注目し、その可能性を追求してきた同社は、近年、新素材を利用したカスタムメイド商品の設計開発を行っている。
 今回新商品として販売を開始したのが光触媒を利用したシックハウス原因物質除去機「ナノピュアクリーン」である。特徴についてCNP事業部工学博士の山中重宣氏は「この商品を設置することにより、シックハウス原因物質を除去し、室内空気環境をクリーンにすることができます。さらに外箱を木製にしてありますので、設置した空間が木の精と薫りにより、まるで森林の雰囲気を作ることができます」と話す。
 白金ナノ粒子担持ルチル型酸化チタン光触媒を使用し、また光触媒コート青色蛍光灯を併せて設置することで、光触媒性能を最大限発揮させることに成功している。
 この商品を設置したことによる各種有機蒸発ガス分解性能は、厚生労働省の室内濃度指針値によれば、設置後50時間経過時点で、ホルムアルデヒドが0・08ppm、トルエン0・07ppm、アセトアルデヒド0・03ppmと極めて低濃度への分解に成功している。
 利用場所については、現在、シックスクール対策として大学や学校などに設置されているが、今後はオフィスビルにも提案していくということだ。




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