不動産トピックス

今週の一冊

2005.02.07 16:48

市場価値の目減り率などに着目

「お宝不動産」で金持ちになる!
著者:沢孝史
価格:1,470円(税込)
出版社:筑摩書房

 所得上位10%の富裕層入りを目指して着々と投資事業を拡大する著者が言う「お宝不動産」とは、建物の老朽化や空室、地価下落、あるいは宣伝どおりの高利回りが得られるのかといった種々のリスクをできる限り回避した優良物件のことである。本書では、不動産投資には「利回りの落とし穴」と「不動産価格の落とし穴」があるとして、「実質利回り」や市場価値の目減り率などに着目し、そこから採算がとれる最低限の条件を導いている。それをクリアした物件が晴れて「お宝不動産」というわけである。ここでいう利回りと実質利回りの違いは、ぜひ押さえておきたい。また、建物の収益力を重視する考え方なども注目である。




週刊不動産経営編集部  YouTube