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日本土地建物 ネオパス年金ファンド04-12を組成 約75億円で新六本木ビルを組み入れ 運用期間5年間の安定利回り型
2005.01.31 10:31
日本土地建物(東京都千代田区)は年金基金を主要投資家とする「ネオパス年金ファンド04-12」を組成し、マーケットより調達した「新六本木ビル(約75億円)」を組み入れた。
これは同社初の年金向けファンドとなり、SPC形態はYK-TK方式。運用期間は5年間のミドルリスク・ミドルリターン型商品である。資金調達は①ノンリコース・ローンにて金融機関より調達②匿名組合出資/優先部分は三井アセット信託銀行が受託する複数の年金基金が出資③匿名組合出資/劣後部分は投資家が出資となる。
ファンドの性格・特色としては匿名組合出資を優先劣後構造とし、劣後部分は他の投資家が引き受け、年金基金にとっては優先部分への出資により安定収益を目指しつつ相応の利回りを確保するミドルリスク・ミドルリターン型商品。三井トラストフィナンシャルグループとの連携による年金マーケットへの進出、機関投資家向けの「ネオパスエイリスファンド(約100億円)」、「個人付属層向けの『ネオパス不動産流動化証券組入れ思慕ファンド04-10(約10億円)」に続く同社安定利回り型ファンドの第3弾となっている。