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「蔵前JPテラス」竣工 ライオン本社棟・物流棟・住宅棟からなる複合開発

2023.04.10 10:41

 日本郵政不動産(東京都千代田区)は、東京都台東区蔵前一丁目で開発を推進してきた「蔵前JPテラス」が竣工した。
 敷地面積約1万4400㎡、延床面積約9万9700㎡、地上23階塔屋1階建て、「JPライオンビルディング(オフィス棟)」、「住宅棟」、「物流棟」で構成される。
 オフィス棟は、延床面積約2万9900㎡、鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)地上13階建てで、ライオン(東京都台東区)の本社が入居。「CASBEE-スマートウェルネスオフィス」認証「Sランク」を取得した。
 オフィスワーカーのウェルネス向上等を目指した先進的な取組に応えるデザインで、執務エリアには高集中ルーム、リラックスルーム等が設けられる。また、会議や打合せ専用のフロアを設置したほか、クリエィティブな作業などに利用できる空間として、コワーキングフロアも設けた。その他にも、運動などの健康サポート機能があるフロアや、隅田川沿いの景観が臨めるテラス付きの社員食堂・カフェなど、オフィスワーカーの働きやすさをサポートする機能を備える。また、9階は屋上庭園とつながっている。
 住宅棟は、延床面積約4万900㎡、鉄骨コンクリート造地上23階建て。「ブランシエール蔵前」、「JP noie 蔵前」で構成される。
 「ブランシエール蔵前」は、9~17階に位置する自立型と介護型を併設したシニアレジデンス。リラックスできる大浴場など自由に楽しめる共用空間を備える。
 「JP noie 蔵前」は、18~23階に位置する総戸数128戸の賃貸レジデンス。間取りは1DK~3LDKまで多彩なプランをそろえ、スマートキーやLow-E複層ガラスなど、使いやすく機能的な設備・仕様を採用した。
 物流棟は、延床面積約2万9000㎡、地上9階。日本郵便(東京都千代田区)が物流起拠点として活用する。屋内にトラックバースを設け、小型車がスロープで各フロアにアクセスできる。
 物流棟9階と一部住宅棟9階には、テニスコート11面半の広さを有する屋上庭園を配置。屋上庭園南側には「蔵前JPテラスファーム」を整備し、野菜作りを通じて入居者・利用者が出会い、交流する機会を提供する。




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