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米・ボストンでラボ&オフィス開発 森トラストが米不動産会社などとの共同事業に参画
2023.04.17 15:00
森トラスト(東京都港区)は12日、米国子会社の森アメリカ社(米国)を通じて、米国ボストンに所在するラボ&オフィスの開発事業に参画すると発表した。同社のラボ&オフィス開発事業への参画は初となる。竣工は11月を予定している。
同開発事業は、ライフサイエンス分野の不動産の所有、運営、開発における米大手と、ニューイングランドの大手不動産会社との3社による共同事業。
米国ではライフサイエンス分野への関心と研究施設への需要が高まっているという。開発地のボストン市シーポート地区は市が主導するイノベーション地区に指定され、今後も成長が見込まれる。ここに、敷地面積8979㎡、建物賃貸可能面積3万2143㎡、鉄筋コンクリート造地上12階地下1階建ての研究施設を建設する。
「LEED」ゴールド認証、研究施設利用者の健康配慮を評価する「Fitwel」ライフサイエンス認証、建物のデジタル接続性を評価する「WiredScore」プラチナ認証などの取得を目指している。米製薬会社のEli Lilly and Company(米国)の遺伝子医学研究拠点として、すでに長期リース契約を締結している。
森トラストで今後も「安定性」、「持続性」、「成長性」に重点を置いた海外不動産投資を積極的に推進し、最適な資産ポートフォリオの構築を目指していくとしている。