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via-at  空きスペース活用の新プラットフォーム稼働

2017.12.25 10:34

スマホをかざすだけで簡単利用
 via-at(茨城県つくば市)は18日、店舗やカフェの空きスペースを活用し、コワーキングができるスペースとしてスマートフォンをかざすだけで簡単に利用することを可能にする、スペースシェアプラットフォーム「via-at(読み方・ヴィアート)」を開始したと発表した。つくばエリアのシェアスペースやカフェなど3カ所でvia-atアプリでの共通利用を実現したもの。
 同社はシェアスペースの「ヴィアート」を茨城県つくば市の研究学園エリアに保有し、PCワークやミーティング、ワークショップなど幅広いジャンルの方が利用できるコワーキングスペースとして運営してきた。これまでのスペース運営経験をもとに、利用者の声を反映、既存店舗のアイドルタイムや空き賃貸物件などを活用し、モバイルアプリで気楽にコワーキングやスペースシェアとしてちょっとしたスペース使いに共通利用できるプラットフォームサービスを実現した。モバイルアプリはAndroid・iOSのOSを搭載しているスマートフォンで使用可能。また、登録スポットの料金は1回のご利用2時間まで500円(以下税別)。以降10分ごとに50円となる。
 店舗スペースや物件を保有するオーナーの方は、導入のための設備やコストの負担をほとんどかけずに、店舗の副収入や空き物件の収益化を実現することができる。同社から送付されるスマートフォンを認証する小型端末を設置するだけで、店舗を無料で即座にスペースとして登録することができ、後日、利用者のスペース利用に応じた報酬がオーナー側に支払われる。例えば、夜だけ営業しているレストランで、デイタイムを活用することも可能だ。
 まもなくつくば市内に10カ所、2018年1月に都内数カ所で同サービスを利用できるvia-atスポットの運用を開始し、3月には100カ所のコワーキングスペースやカフェの登録を目指している。また2018年夏には国内主要都市や観光地などでのサービスエリア展開を予定し、300カ所のスポット(スペース)登録を計画している。
 本業以外での個人の活動、起業の高まり、政府の「働き方改革」の後押しによるテレワークの推進などオフィスや本来の仕事場を離れて活動する場所へのニーズ拡大が今後予想される。同社は「『街とつながるワークスタイル』を提唱し、ワークスペースとして街の休眠スペースの活用を促すとともに、地域の人が活躍できるコワーキング環境を提供していくとしている。




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