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三井不動産 最新鋭オフィスビル「虎ノ門琴平タワー」竣工 歴史的建造物 金刀比羅宮保存余剰容積を有効活用した開発
2004.12.06 15:53
師走の官庁街を華やかに虎門琴平会館ビル(東京都港区)、宗教法人金刀比羅宮(東京都港区)と三井不動産(東京都中央区)は11月25日、港区虎ノ門のオフィスビル「虎ノ門琴平タワー」の竣工式を行った。
虎門琴平会館ビルは、「虎門琴平会館ビル」を昭和40年に建設して以来、ビル賃貸事業を行ってきたが、近年の設備対応、そして耐震性能の改善に対処する必要から、三井不動産と共同で建替を実施。「総合設計制度」を利用するとともに、同一敷地内の東京都選定歴史的建造物「金刀比羅宮」を保存し、その余剰容積を有効活用した。
非接触ICカードリーダーを貸室扉、エレベーター籠内に装備した高度なセキュリティシステムと制振構造を採用した耐震性、グリッド天井システムなど最新鋭のオフィス環境が整えられ、また夜間電力蓄熱システム、自動調光システムの採用し、環境・省エネ対策も実施している。
三井不動産は、投資を行うとともに、事業スキームの策定、企画立案、許認可取得、建設管理等の総合企画・運営を行ってきているが、竣工後も同ビルのプロパティマネジメント業務、リーシング業務については行っていくこととなる。
なお同ビルには宗教法人金刀比羅宮、富士フィルムイメージソング、三好内外国特許事務所などが入居し、満室稼動する。
また、同ビルのうち虎門琴平会館ビルの所有持分27・16%は11月30日、日本ビルファンド投資法人(東京都中央区)が取得した。