不動産トピックス

ビルオーナー伝言板

2004.10.25 15:43

★2桁の大きな壁
電子機械サービスの福永忠男氏は現在9棟のビルを所有しているが、これは全て競売で取得したもの。以後10棟目を目指し積極的に入札を繰り返しているものの、価格が高騰傾向にあることから落札に至らない。2桁の大きな壁を実感しているところだという。

★常連客の熱い支持
六本木の大規模ビル「六本木ロア」を一躍有名にしたアイリッシュパブの人気の秘訣はビール「ギネス」の空輸。しかし、ギネスが国内で手に入れることが難しくなった頃からは集客に翳りが見え始めたが、店舗の雰囲気、そして常連客からの熱い支持により経営が傾くことはなく、安定した集客力を誇っているそうだ。

★カップルに感心
裕幸社が所有するビルは東京都千代田区の神田エリア。同社代表取締役の平岡直記市は最近のカップルの情報量に感心する。というのもビルの近くにあるビジネスホテルは平日はサラリーマンの利用が目立つが、休日はカップルの利用者が多く東京駅近辺で安い場所を懸命に探していることが伺えるからだ。

★講義3構分
江戸川区小岩で仲介業を営み、ビルを経営するオランダ商会代表の西正登吏氏。同氏は先日ビルの売買の仲介を手掛けたが、底地と建物の権利関係が複雑で、それをまとめるのに随分骨を折ったそうである。その際に仕入れた情報量は少なくとも明海大学不動産学部の講義3講分に値するのではと自負している。

★テナントの大切さ
双葉代表の大川タカ子氏のビルには竣工以来のテナントが入居。しかし、今年度中にある1つのテナントが店主の急死により店を閉じることに。ほぼ初めてに近いテナント募集に向けて現在取り組んでいるが、亡くなって改めてテナントの大切さを実感したため、今後はお客様とも言える入居テナントの要望により耳を傾けていこうと決意したそうだ。

★顔がものを語る
原宿竹下通りでビルを経営し、竹下通り商店会の会長も務める安齋隆雄氏。同通りでは外国人経営者の衣料店の出店が増えている。外国人従業員が店の外で地元の学生や修学旅行生に対して営業活動を行うこともあるため、安齋氏はマナーを守ってもらうために見かけたら注意を繰り返しているそうだ。その甲斐あっては、最近は安齋氏の顔を見るだけで店の中に引っ込む外国人も増えたとか。

★三代ともお付き合い
有楽町の小谷ビルディングを経営する小谷美喜子氏によると、竣工約50年の同ビルであるがいまだ竣工以来のテナントが多く入居しているという。あるテナントは社長が3代目を迎えたが、小谷氏は先代、先々代を良く知っているため感慨深いものがあったそうだ。




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