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竹中工務店 多段拡径杭工法を新築工事に採用 建設副産物の排出量を削減 基礎工事の工期を短縮

2004.10.18 16:28

 竹中工務店(大阪府大阪市)は、「多段拡径杭工法」を平成19年竣工予定の地上47階建ての超高層ビル、名古屋駅前の名駅四丁目7番地区再開発ビル新築工事」の高層棟の基礎工事において初めて採用した。
 「多段拡径杭工法」は、円筒状の杭の軸部に拡径部と呼ぶ円錐状の節を複数設けることで、通常の場所打ちコンクリート拡底杭に比べ、約1・3倍以上の加重(長期荷重で4000トン/柱以上)を支持できるようにしているため、杭の拡径部直下の地盤が大きな抵抗力を発揮し、大重量を支えることが可能。各警部を増加させることでさらに大きな支持力が確保できる。
 堀削容積が少なくなり、コンクリート打設工事や鉄筋工事の削減から、連続地下壁杭工法と比べ大幅に工期が短縮され、堀削汚泥、孔壁崩壊防止用の安定液など建設副産物の排出量も削減可能なことがメリットとなっている。

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