週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

ビル業界往来

2004.09.06 16:44

★内覧会大成功
大洋商会が所有する丸石ビルは、昭和8年竣工の老舗ビルで、平成14年には登録有形文化財にも指定されている。空室が出始めていた昨年、内覧会を実施するにあたって、物件パンフレットを大幅リニューアル。特長ある外観、石像彫刻、エレベータなどを掲載して、業者へ配布したところ、ほぼ満室状態にまで稼働させることに成功した。

  ★新たな風
東京千代田区神田にてビルを運営する裕幸社の平岡直紀氏は、神田エリアの活性化に期待を寄せる。昨年好評だった建築、デザイン、アートの複合イベント「東京デザイナーズブロック・セントラルイースト」が今月開催されるが、こうした新たな風が神田に吹き荒れることは大歓迎だという。

  ★1階はやはり別格
東京銀座の奥野商会が所有している奥野ビルは、その立地上、画廊、アンティークショップからの引き合いが絶えず、入居待ち状態が続いている。一般ビル同様、1階賃料は別料金だが、1階入り口は正面エントランスのみ。路面から直接入店できないのにもかかわらず、他入居者の2倍近い賃料となっているという。

  ★猛暑バブル?
東京都新宿区新宿1丁目の貸ビル会社ユングフラウが保有するビルの1階はコンビニエンスストア。今年は客の入りが大幅アップしていることが見て取れるという。その理由は猛暑による飲料・冷菓の売り上げ増と、アルコール飲料の販売開始であるそうだ。

  ★深夜3時に開店
新大久保でビルを経営する桜井新三郎氏は、本業がパンの製造販売業。その営業開始時間はなんと深夜3時である。というのも、新宿歌舞伎町の勤め人の帰宅時間とちょうど重なり、集客が見込めるからであるという。

  ★JRAの恩恵
大阪市北区に所有する阪口久子氏のビルは、JRAの場外馬券売り場のすぐ近くにある。週末になると、JRAの警備員が馬券を買いにくる人々の歩行者誘導を行っているが、その警備員の立ち位置が同氏のビルの前がちょうど前となっている。土日限定だが、ビルの不審者排除には最適であるとか?

  ★文化の違い
新宿区にビルを所有する金原猛児氏は、所有するビルに入居する韓国人事業者との文化の違いにいささか困っている。特に、ゴミの分別については、韓国にはそういう習慣がないのか、なかなか聞き入れてもらえないという。

  ★一体何人?
インド人の両親を持ち、大阪市でビルを経営するラジャン・ケマニ氏の趣味はJAZZ。ケマニ氏曰く、同氏の身体の中には、インド人の血でも大阪人の血でもなく、JAZZ発祥の地ニューオーリンズの血が流れているとのこと。




週刊不動産経営編集部  YouTube