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鹿島 制振システムの新機種2タイプを開発 電力不要のため装置費用も削減
2004.09.06 16:49
鹿島(東京都港区)は、高性能制振システム「HiDAX」の新型機種2タイプ「HiDAXe」と「HiDAXu」を開発した。
「HiDAXe」は、ピストンの両側の油圧室を連結する流路に設けた制御弁を、電力で開閉制御せず、揺れが起こった際に、ダンパ内に生じるオイルの圧力差を利用して自動的に開閉させるようにしたことで、電力が不要になった。またこれにより、停電時に従来のパッシブオイルダンパに切替える機能や、電気部品が不要となるため装置費用のコストダウンも図れる。
「HiDAX-u」は、微小な風揺れの制御にのみ電力を使用するハイブリッド型で、風揺れ時の制御性能が強化されている他、大地震事には電力が不要のため、地震による停電時や電気系統故障時にも大きな振動エネルギー吸収性能が確保できる。