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東急コミュニティー 管理適正評価制度で349件 管理計画認定制度で2件認定

2023.05.15 10:52

 東急コミュニティー(東京都世田谷区)は、昨年4月から始まった「マンション管理適正評価制度」および「マンション管理計画認定制度」の普及促進に取り組んできた。昨年度の実績では、マンション管理適正評価制度で349件。マンション管理計画認定制度では2件の登録を受けた。
 現在マンション業界では、建物・居住者・働き手の「3つの老い」が社会問題となっている。マンションが管理不全に陥ると、影響は居住者にとどまらず、昨今では周辺地域まで及ぶ場合もある。マンションを中心に、周辺地域の魅力低下や資産価値の低下に繋がる懸念もある。こうした問題へ対処するため、マンションの管理状態・組合の運営状態を評価し、結果を公開(管理の見える化)。かつ良質な管理状態が市場で評価される仕組み「マンション管理適正評価制度」及び「マンション管理計画認定制度」がスタートした。
 両制度の審査対象は、審査時点のマンションの管理・運営状況、管理規約等の整備状況や組合会計の収支状況、長く暮らし続けることを前提とした長期修繕計画の整備状況など、多岐にわたる。入居者にとっては、制度利用をきっかけにマンションの管理状況を客観的に把握可能。更にマンションの良好な管理状態が、売買賃貸の市場価格にも反映される。住宅ローンの金利引き下げや税制減免制度が受けられる(管理計画認定制度に限る)など、メリットもある。
 東急コミュニティーでは前述の課題解決も含めて、早期から管理組合等へ積極的に働きかけを実施。制度対応により管理組合ごとの課題が明確となり、改善提案が行いやすい。また課題対応の継続により、良好な管理状態を長期的にサポートできるなど、制度の普及推進が資産価値の向上に繋がる機会となると捉えているからだ。今後も同社は両制度の普及促進に取り組み、登録件数も増やしていく姿勢だ。




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