不動産トピックス

交遊録 人間関係が失われたオフィス街の地域活動

2005.02.28 16:04

 東京メトロ半蔵門線半蔵門駅前にて「金辰ビル」を経営する古村和夫氏は、半蔵門・麹町周辺の人間関係の希薄さを憂いている一人である。同エリアは元々個人商店が多かったが、商店主がビルオーナーとなるにつてコミュニケーションが薄れていったそうだ。都内でも屈指のオフィス街として定着し、オフィスビルの競争力の高さが住民間の協調性を必要としなくなったという。その中で同氏は選挙投票券の半券サービスや国立劇場サービス(半券により加盟商店で割引サービス等が受けられる)などの地域活動を続けている。同氏は加盟店を探す際に1件1件同エリアの商店を説得してまわった。中華料理店を営みビルを経営する三花亭の渡辺氏は、同氏の提案に賛同し各半券サービスを店で取り入れた。当初、古村氏の提案に積極的はなかったが、実際半券を持って訪れるお客さんを見て人を呼び寄せる効果を実感することになった。現在は加盟約20店だが、古村氏はこの人脈のつながりを今後も活かしたいそうだ。




週刊不動産経営編集部  YouTube