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大成建設 アンカーレス耐震補強構法を開発 オフィスビルの耐震工事に最適

2004.08.02 11:54

 大成建設(東京都新宿区)は、現在一般的に行われている既存建物への耐震補強工事で大きな問題である、工事時の振動・騒音・粉塵をほとんど出すこと無く、短工期で、且つ、安価に行うことができる耐震補強構法「アンカーレス耐震補強構法」を開発・実用化した。
 この構法は、補強部材と躯体の接合にアンカーを用いず、市販のグラフト材を充填するのみで、地震時の横にゆれる力を補強部材に伝え地震力に耐える構法で、施工時の騒音・震動・粉塵をほとんど発生させない。このため、使用しながらの工事が必要なオフィスビルなどの耐震工事に最適である。また、アンカー工事が不要で簡素なため、一般に行われている耐震補強工事に比べ、1ヶ所あたり2割程度のコストが削減出来、工期も短縮することが可能。現在、行われている改修工事は、平日6時以降か、土日で行われており、工事計画上、長期化する傾向にあるなか、画期的構法といえる。




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