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三井住友建設 排水立て管の騒音対策支援ソフトを開発 新築・既存問わずに利用可能コンバージョンにも最適

2004.06.14 16:10

 三井住友建設(東京都新宿区)は、ビルや集合住宅の排水立て管から生じる騒音対策を合理的に選定する「排水立て管の騒音対策支援システム」ソフトを開発した。
 同システムは、住戸の位置(高・中・低層階)、建築(壁・天井)や設備(配管の材質・継手)などの仕様を反映し、住戸ごとに適切な騒音対策を選定する。
 開発の背景としては、近年、集合住宅の高性能化にともない、サッシや床、設備機器などの騒音対策が進み、住戸内の静謐(せいひつ)度(静けさの度合い)が高まり、従来入居者が認知していなかった小さなレベルの音も「騒音」となりつつあることがある。騒音は、空気を伝わるもの、建物の構造体を伝わるものの2種類に大きく分けられ、それぞれ対策が異なる。排水立て管から生じる騒音は、空気を伝播する性質とコンクリートなど建物の躯体を伝播する性質を合わせ持ち、その双方について適切な対策を講じる必要がある。
 今回開発した「排水立て管の騒音対策支援システム」は、騒音対策が必要な物件の状況を要因別に入力すると、対策方法を要求レベルに応じて選定するもの。既存建物をリフォーム・コンバージョンする場合にも利用可能である。




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