週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

JR西の大阪駅新駅ビル計画(仮称) 名称は「イノゲート大阪」に

2023.05.22 11:50

 西日本旅客鉄道(大阪市北区、JR西日本)と大阪ターミナルビル(大阪市北区)が「大阪」駅西地区で開発している「大阪駅新駅ビル計画(仮称)」の建物名称が「イノゲート大阪」に決定した。17日には地上の鉄骨工事が完了し、上棟した。
 立地は、JR「大阪」駅西側開発エリアの玄関口。周辺施設と2階連絡通路で接続し、歩行者回遊動線の起点として利便性を有する。また、JR「大阪」駅の新改札口(西口)と直結し、全7駅13路線のアクセスにも対応。さらに、うめきたエリアとも接続し、関西国際空港とのアクセスも至便。
 「イノゲート大阪」は、建築面積約3716㎡、延床面積約6万440㎡、基準階面積約1645㎡、オフィスの貸室面積約2万3035㎡、地上23階地下1階。中層以上がオフィスフロアで、低層には店舗が入る。
 オフィスフロアは横長の平面形を生かし、どの区画も整形な小割区画を整え、豊富な面積帯に対応。天井高は3mを確保し、北面の穏やかな採光とともに、広大な都市公園の緑豊かな眺望を楽しむことができる開放的なオフィス環境を実現。
 11階には、18名から最大126名収容する12室のミーティングスペースを備える。リアルとオンラインを組み合わせたハイブリッド型イベントにも対応する最新AV設備を備え、様々なビジネスシーンに対応できる会議室やイベントスペースを完備。
 9~10階は、外資系企業をはじめ、スタートアップ・ベンチャー等、多様なワーカーの幅広いニーズに応えるフレキシブルオフィス。関西初進出でアジア・オセアニア圏に強みを持つコンパスオフィス社が手掛ける同フロアでは、サイズバリエーション豊かなサービスオフィス、ラグジュアリーなロビーラウンジ、ワークシーンを彩る会議室を備え、ホスピタリティ溢れるサービスを提供する。
 6階では、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(東京都渋谷区)が新しい試みとしてオフィスロビーフロアを運営。オフィスの玄関口として、シェアラウンジ、カフェ、書籍・文具・食雑貨など、ワーカーの日常に彩りと潤いを与える様々なサポート機能を導入。シェアラウンジではイベントやワークショップを通じてひらめきや新たなビジネスが誕生するような交流の場を用意する。
 3~5階は、有名レストランから大阪の老舗、路地裏の名店まで、バリエーション豊かな飲食店をラインアップする飲食ゾーン。
 「イノゲート大阪」の開業は、2024年秋を予定している。




週刊不動産経営編集部  YouTube