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神田・駿河台下に大規模ビル開発へ

2023.06.05 11:04

 神田小川町三丁目西部南地区市街地再開発組合(東京都千代田区)および参加組合員の日鉄興和不動産(東京都港区)、三菱地所(東京都千代田区)、三菱地所レジデンス(東京都千代田区)は、「神田小川町三丁目西部南地区第一種市街地再開発事業」の市街地再開発組合を設立した。工事の着手は2024年度を予定している。
 開発地は地下鉄「神保町」駅、JR「御茶ノ水」駅に近接。書籍・古書店、スポーツ用品店、楽器店や飲食店が集積する駿河台下交差点に面する、約0・6haの区域。老朽化した建築物等を集約整備し、地区全体の耐震化・不燃化を図る。また、災害時には広場や防災備蓄倉庫等を活用し、帰宅困難者の受け入れなど都市防災性の向上に寄与する。
 計画では、延床面積約3万1120㎡、建築面積約1540㎡、地上22階地下2階建ての複合施設を建設する。商業施設、事務所を整備し、中高層部は住宅として都心居住機能の強化を図る。地域活動スペースも整備し、子育て・教育関連施設との連携やエリアマネジメント活動により、コミュニティーの活性化に寄与する。
 敷地内に歩道状空地も設け、無電柱化を図りバリアフリー化を推進。まち歩きの起点、中継点となるような広場を整備する。




週刊不動産経営編集部  YouTube