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向ヶ丘遊園跡地利用の概要決定
2018.12.10 16:17
小田急電鉄(東京都新宿区)は11月30日、2002年3月に閉園した川崎市多摩区の「向ケ丘遊園」跡地利用に関する開発計画の概要が決定した。
かつての向ケ丘遊園から引き継がれる豊かな自然環境を生かして「人が集い楽しむ場」としての機能を再整備することで、生田緑地の一部として「憩い」や「賑わい」を創出し、地域全体の価値向上へ寄与することを目指している。
2004年11月に川崎市と締結した「向ヶ丘遊園跡地に関する基本合意書」も踏まえ、同市などの関係機関と協議しながら、これまで跡地利用計画の具体化を図っていたもの。
今般、始動する跡地利用計画では、「人と自然が回復しあう丘」を開発コンセプトに、跡地全体を「商業施設エリア」、「温浴施設エリア」、「自然体験エリア」の3つのゾーンに分け、身近なレジャーや非日常を感じられる特別な空間や体験を創出。
あわせて、地域に新たな付加価値の提供を図るとともに、「自然、文化・芸術、教育」といった既に地域に存在する豊かな資産をつなぐハブ機能としての役割を果たすという。
今後は2023年度の竣工を目指し、計画の具体化を推進するとともに、近日中に川崎市の条例に基づく環境影響評価手続きに着手する予定となっている。開発区域の総面積は16万2700㎡。