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鹿島建設 虎ノ門で複合開発事業 事務所棟と分譲住宅棟2006年9月竣工予定

2004.02.23 17:28

 鹿島建設(東京都千代田区)は、東京都港区虎ノ門4丁目で、複合開発事業を行うと発表した。計画地は、都市再生緊急整備地域である環状二号線新橋周辺・赤坂・六本木地域のほぼ中央に位置している。敷地整序型土地区画整理事業により隣接道路の線形改良と拡幅整備を行うとともに、市街地住宅総合設計制度を活用し、敷地面積の約57%に相当する公開空地を確保する。
 同社所有地と一部借地に事務所棟と分譲住宅棟を建設する予定。事務所棟は、地上23階、地下3階、高さ112・6m、延床面積約5万9742㎡の超高層ビルとなり、地下に駐車場を設置、1階がエントランス、2〜23階がオフィスとなる。
 分譲住宅棟は、地上41階、地下2階で高さ153・5m、延床面積約3万8940㎡の超高層ビルとなる。同社独自のチェーンド・チューブ構造を採用し、特徴的なシルエットを持つタワーマンションをとなるという。
 いずれの建物も制震装置を装備し、地震や風揺れを制御するほか、既存樹木の保存、環境負荷の少ない材料の採用、2重サッシ間に外気を取り入れるダブルスキンの導入するなど、省エネルギー・省資源型の環境配慮設計を行う。
 事業費は約500億円。事業化にあたり、住友信託銀行、三井住友銀行のアレンジにより住宅棟を建設するSPCと事務所棟を流動化するSPCをそれぞれ設立し、省資金型の開発事業を推進する。
2006年9月の竣工を予定している。




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