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ニチゾウ 電子制御保守点検作業支援システムを新発売 携帯電話利用し結果を即送信

2003.11.17 16:46

 ニチゾウ電子制御(大阪市)ではこの程、携帯電話を利用したビルの保守点検作業支援システム「Take!モバイル保守点検」の発売を開始した。
 同システムは、管理用端末とカメラ付携帯電話をインターネットでつなぐことで、保守管理の現場と管理本体相互でのリアルタイムの点検作業を可能としている。
 保守作業現場側でカメラ付携帯電話を使用して、保守点検結果の記録や点検箇所の画像収集を行い、管理本体側は保守点検作業者に対して結果入力時に結果可否などを通知するなどの作業支援を行う。入力結果や画像データはインターネットを介してWebサーバーに保存され、自動的に報告書が作成される仕組みとなっている。ユーザーIDやパスワードにより、セキュリティ機能も万全だ。
 カメラ付携帯電話側の機能は保守点検作業の依頼メール受信、作業指示・保守点検項目の表示、保守点検結果の入力及び異常値の警告、点検状況の画像記録、保守点検漏れの通知など。管理端末側の機能は、点検項目の登録、点検結果の閲覧・登録・修正、保守点検作業スケジュールによる運用管理、交換部品のライフサイクル管理による交換時期等の通知、各種帳票の印刷などだ。
 「これまでのように現場で紙に記録し、事務所でコンピュータに再入力するといった重複作業を軽減することができます。また、画像付の報告書も簡単に作成することができます」(システムファブリケーション統括部情報通信システム主事水谷光浩氏)
 システムは全て各企業ごとにカスタマイズするため、価格は多少上下してしまうものの、サーバー・ソフトなどすべて含めて300万円前後が目安となっている。




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