不動産トピックス
ホテル運営会社次の一手を探る
2023.06.19 10:34
大和ハウスグループ アパートメントホテルを京都に開業
大和ハウスグループのコスモスイニシアと、コスモスホテルマネジメントは、全室85㎡の広い客室に2~3ベッドルームのスイートタイプを採用した、アパートメントホテル「MIMARU SUITES 京都CENTRAL」(京都府京都市)を開業させた。全室ベッドルームを2つ以上備えた「MIMARU SUITES」シリーズ第4弾となる。
同ホテルは、京都の中心・「烏丸御池駅」徒歩3分に位置。地上10階建て、客室19室。延床面積1944・60㎡。85㎡の客室に、リビング、キッチン&ダイニング、畳スペース、2つのバスルームを配置した。新たな試みとして、「MIMARU SUITES 京都CENTRAL」と「MIMARU SUITES 東京」2施設との間を手ぶらで移動できるサービスも提供する。
家族連れや海外からの旅行者は荷物が多くなりやすく、複数都市を周遊するにも、直接観光地に向かうにも荷物が邪魔になるという不便さがつきまとう。 そのため、同ホテルでは、移動時に便利なサービスをパッケージ化、手荷物による移動のストレスを解消する荷物配送・タクシー送迎無料サービス、TaxFreeOnline.jp提携サービスをトライアルとして提供。ゲストに対して、「手ぶら観光」を推奨し、自由を楽しむ旅を提供するほか、街なかや交通機関の混雑緩和にも貢献する取り組みとして展開する。
「MIMARU SUITES」シリーズは、全室が独立したベッドルームを2つ以上備えたスイートルーム。なかでも「MIMARU SUITES 京都CENTRAL」は、シリーズ最大の85㎡の客室内に、キッチン&ダイニング、畳スペースも配置する。
キッチンには食器や調理器具が揃い、地元の食材を使っての料理や、テイクアウトや人気店のデリバリーを利用したりすることも可能。室内には2つのバスルームと洗濯機を備えており、自宅にいるような時間を過ごすことができる。
コスモスイニシアは、新築マンション・一戸建、リノベーションマンションなどの住まいを提供するレジデンシャル事業、投資用・事業用不動産の開発・仲介・賃貸管理などを行うソリューション事業、ファミリー・グループでの中長期滞在に対応するアパートメントホテルなどの開発・運営を行う宿泊事業を展開している。
シェラトン鹿児島 鹿児島県内に初の外資系施設誕生
マリオット・インターナショナルが展開する「シェラトン」ブランドの最新ホテル「シェラトン鹿児島」(鹿児島県鹿児島市)が、鹿児島市中心地に所在する複合施設「キラメキテラス」内に開業した。鹿児島初の外資系シティホテルとなる。
同ホテルは、鹿児島市電「武之橋電停前」の複合施設「キラメキテラス」内に位置する。パブリックエリアはニューヨークに拠点を置くCREME、客室部分は三菱地所グループのメック・デザイン・インターナショナルがデザインを手掛ける。
スイートを含む全228室の客室では、シェラトンオリジナルの快適なベッド、高速インターネット接続など快適な滞在を提供する。また、オールデイ・ダイニングのほか、レストラン施設とロビーラウンジ・バーでは、シェラトンホテルオリジナルの食事を提供する。
宿泊者全員が利用できる足湯と大浴場では、美肌効果に優れ、冷え性の緩和など様々な効能を持つ、鹿児島ならではの良質な温泉で唯一無二の癒しの時間を提供する。また、総スペース約610㎡に及ぶ多目的設備も有しており、約353㎡の宴会場、2つの会議室、プレファンクションエリアなど、各種イベントから会議まで幅広い目的での利用が可能だ。
その他、館内にはシェラトンクラブラウンジ、屋外での挙式ができるガーデンチャペル、フィットネスジム、スパも併設している。
全228室の客室は、利用客の利用シーンに合わせて選択できるよう計10タイプのバリエーションを準備。客室名に桜島を入れた部屋タイプからは、鹿児島ならではの壮大な桜島の景観が望める。 マリオット・インターナショナルが展開するブランドである「シェラトン」は、世界70ヵ国450軒以上を展開している。
IHGホテルズ&リゾーツ プレミアムブランド「voco」日本初進出
IHGホテルズ&リゾーツ(日本オフィス・東京都港区)と、UDホスピタリティマネジメント(東京都千代田区)では、プレミアムホテルブランド「voco」の日本初進出となる「voco大阪セントラル」(大阪市西区)を開業させた。
2018年に誕生した「voco」は、IHGのなかでも急成長しているホテルブランドで、世界各地に現在46軒を展開し、今年3月にはグローバルで100軒目の契約締結を果たした。
地下鉄「肥後橋」「本町」「淀屋橋」の各駅から3~5分という立地にある同ホテルは、古木を再利用したソーシャルスペース(ロビー、レストラン、カフェ&バー)のデザイン空間と、自然体で過ごす「思いがけない特別な世界観」をコンセプトとしたプレミアムホテル。全191の客室、レストラン、カフェ&バー、フィットネスルーム、ミーティングルームを完備する。
1926年(大正15年)の竣工以来、京町堀を象徴する歴史的建造物である「旧京町ビル」の跡地に建てられた同ホテルの館内には、100年近くにわたって紡いできたストーリーや歴史のヘリテージを次世代へとつなぐ想いを込め、街の歴史をテーマとしたアートワークやオブジェが散りばめられている。ロビーエリアの木組みの構造体は、京町堀の歴史の象徴的なアイコンである「蔵」に着想を得てデザインされたという。
IHGホテルズ&リゾーツでは、今後も「ホテルインディゴ東京渋谷」、「ホテルインディゴ長崎グラバーストリート」、「インターコンチネンタル札幌」、「リージェント京都」などの開業を予定している。
グリーンズ おてつたびと協業で人手不足解消へ
全国に97店舗を展開するグリーンズ(三重県四日市市)では、人手不足をキッカケに“地域との出会い”をつくるマッチングサイト「おてつたび」を運営する、おてつたび(東京都渋谷区)と連携をスタートさせた。第一弾として、グリーンズが運営するホテル「hotel around TAKAYAMA」(岐阜県高山市)で、2名の「おてつたび」スタッフの受け入れを実施した。
おてつたびは、「お手伝い」と「旅」を掛け合わせた造語で、短期的・季節的な人手不足で困っている地域の農家や旅館などと、地域に興味がある人間が出会えるマッチングプラットフォーム。「お手伝い」を通じて、現地の人と時間を共有し、共に汗を流すことで地域のファンになり、日本各地に人と想いが巡る世界を目指していく。
グリーンズは、40ヵ国以上7000軒以上のホテルチェーンのグローバルブランドを擁する「チョイスホテルズ事業」と、60年以上のホテル運営の実績をもつ「グリーンズホテルズ事業」とのシナジーで、中間料金帯のグローバルブランドのホテルチェーンで全国展開している。
「hotel around」ブランドは、新しいコンセプトの回遊拠点型ホテル。ホテルでありながら、同時に街と文化と人をめぐるハブとなり、地域をより深く体験し、感じ、味わうための仕掛けを提供している。
大谷山荘 新客室を新設
大谷山荘(山口県長門湯本温泉)は7月21日、大谷山荘曙館に全23室の新客室をリニューアルオープンさせる。
新たに生まれ変わる客室は、源泉かけ流し露天風呂やサウナ、水風呂を備えた「大谷山荘スイート」(全2室)、庭園側に位置する源泉かけ流し露天風呂付き客室「ガーデンジュニアスイート」(全1室)、琉球畳にベッドを配した和モダンツインの「曙プレミアム」(全20室)の計3タイプ。
「大谷山荘スイート」は、源泉かけ流しの露天風呂、ロウリュウができる本格的なプライベートサウナに水風呂を備える。約120㎡と、館内随一の広さを持つ客室には、2室に独立したツインの寝室や歓談のできるリビングスペースもあり、複数の世帯やグループでの利用を期待している。
「ルートイン」333店舗目稼働
「ルートインホテルズ」を運営するルートインジャパン(東京都品川区)は、広島県三次市にグループ店舗数333店舗目のホテルとして「ホテルルートイン三次駅前」を開業させた。
同ホテルはJR「三次」駅より徒歩5分に位置する。無料の自走式立体駐車場を完備するほか、朝食バイキング無料、ラジウム人工温泉大浴場も利用可能だ。
コンフォートルームでは、寝具メーカー大手西川の「AiR」を導入しており、ルームシアターが無料で視聴できる。客室はシングル、ダブル、ツイン、デラックスツイン、トリプル、バリアフリールームなどを揃え、ビジネスから観光、帰省などの需要に対応する。
同社では、さまざまなニーズに対応するため、ライフシーンに合わせた4つのホテルブランド「ホテルルートイン」「ルートイングランティア」「グランヴィリオホテル」「アークホテル」とゴルフ場を全国に展開している。
「ホテル西長門リゾート」改装
日本産業推進機構グループのホテル西長門リゾート(運営・ウィズシード・ホスピタリティ・マネジメント)は、客室とレストランを改装しリニューアルオープン。
オーシャンビューの絶景を望む露天風呂付のプレミアムルーム、角島大橋を一望できるビュッフェレストランも誕生し、地元山口県の海と山の食材を取り入れた約70種類の料理を提供する。
客室は、広い窓から見渡せる絶景と潮騒の囁きがリゾートステイを演出する。「露天風呂付プレミアムデラックス」は通常の客室よりもゆったりとしたサイズのベッドと、露天風呂では、目の前に広がる大海原からの波の音を聞きながら、ゆったりとしたステイを提供する。