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三井不動産/SMC 柏の葉スマートシティに研究開発拠点 全3棟総延床面積8.5万㎡超の大規模施設を開発

2023.06.19 11:16

 三井不動産(東京都中央区)と自動制御機器メーカーのSMC(東京都千代田区)は、SMCのグローバルフラッグシップとなる研究開発拠点を「柏の葉スマートシティ」に開設する。着工は12月、完成は2025年8月を予定している。
 「柏の葉スマートシティ」は、「柏の葉キャンパス」駅を中心とする柏の葉エリアにひろがる新しい街。公・民・学の連携で、ハード・ソフトの両面から総合的にアプローチする街づくりを行っている。
 三井不動産では、商業施設、オフィス等街の機能が凝縮した「ミクストユース型」の街づくりを進めており、新産業創造に向けては「KOIL(柏の葉オープンイノベーションラボ)」を中心に、街をベースとした実証フィールドなど、開発をサポートするテストサーキット、ライフサイエンス領域における産学医連携を促す場やコミュニティの形成など、オープンイノベーションを促進する仕組みを展開。英国のパブリックスクール「(仮称)Rugby School Japan」が9月に開校する等、グローバルにひらかれた地域でもある。
 エリアは都心から約30分。東京大学や千葉大学、国立がん研究センター東病院等の研究機関が「柏の葉キャンパス」駅から半径2km圏内に集まる。
 今回整備する研究開発拠点は3棟で、合計敷地面積4万2794㎡、同延床面積8万5320㎡、同建築面積2万9407㎡。
 A棟は、敷地面積1万5670・24㎡、延床面積計3万1339・92㎡、建築面積計1万525㎡、RC+S造地上5階建ての研究所、事務所、飲食店用途の建物。社内外のもてなしの場としてのルーフテラス、アクアテラスと連続した一般開放スペースを計画。
 B棟は、敷地面積7144・14㎡、延床面積計1万4287・53㎡、建築面積計4897㎡、RC+S造地上5階建ての研究所、事務所用途の建物。2つの都市公園とオフィスをつなぐ、近隣住宅街に配慮した緑化デザインを計画。
 C棟は、敷地面積1万9979・58㎡、延床面積計3万9692・09㎡、建築面積計1万3985㎡、RC+S造+耐火木造地上5階地下1階建ての研究所、事務所用途の建物。従業員のためのルーフテラス、5階の健康増進フロアを有効活用する計画としている。




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