不動産トピックス
今週の一冊
2023.06.26 10:18
売る・買うなどあらゆる場面で参考にすべき税の教科書
図解 いちばんやさしく丁寧に描いた不動産の税金 23~24年版
著者:吉澤 大(監修)
出版:成美堂出版
発行:2023年7月10日
価格:1540円(税込)
不動産取引に際して税金はつきものである。取得の場合は印紙税や登録免許税、不動産取得税を負担することになり、不動産を所有している間は固定資産税が必要となる。不動産を賃貸して収入を得たり、不動産を売却すれば所得税や住民税、次の世代にバトンタッチしようとすれば贈与税や相続税と、不動産をめぐる税は様々な場面で存在する。しかしながら不動産に関連する税の仕組みを事細かに把握するのは非常に困難であり、税の専門家である税理士のサポートなくして税務処理はなりたたない。本書は不動産を「買ったとき」や「売ったとき」など、ケースごとに関連する税の仕組みを、タイトル通りやさしく丁寧に解説した一冊であり、不動産ビジネスのビギナーからエキスパートまでカバーする教科書としての役割をもった一冊といえる。
本書はまず、年ごとに変化する税制について、最新の不動産関連税制トピックスを解説。令和5年度の主だった改正トピックは「空き家の3000万円特別控除の延長」、「相続時精算課税制度の見直し」など。ビルオーナーにとっては不動産を「持っている」、「貸している」、「相続する」といった場面における税についてが関心事。本書はそれらもすべてカバーしているため、不動産経営の場面に応じて本書をもとに確認し、間違いのない税負担に努めていきたいところだ。