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サンテック 寮のインターネット化事業を開始 工費は受益者負担のシステムを採用
2003.09.01 17:02
東洋エンジニアリングの子会社で、不動産事業のサンテック(千葉県船橋市)は、ビルのインターネット化事業をスタートさせた。
同社の事業の特徴は、一般的な電話回線を用いたインターネット化ではなく、TV同軸ケーブル回線を用いること。配線が終了しているケーブルを利用する為、低コスト・短工期でシステムを構築することが出来るという。
既に、千葉県市内にある企業独身寮(全131室)のインターネット化を完了。導入設備費用は受益者(インターネット利用者)が負担するシステムの採用により、施設オーナー側は費用負担無しで導入が可能になっている。
「千葉の寮のケースでは利用者が月々3900円を負担しています。それでも利用者が個々にインターネット化するより安い費用負担で済んでいます。」(同社代表取締役社長松井良夫氏)
ただし、システムの導入に際しては、居住者のインターネット利用実態調査、接続環境の設備に係る居住者の意向の把握、敷地・建物の状況調査などの企画・コンサルティングを行う必要があり、これについてはサンテックが1戸あたり月額約1000円から請け負うことになる。
今後は、同社が主要地盤とする千葉県北西部を中心に、寮のみならずビル、住宅、ホテルなどを手がけてゆく予定で年間3000万円の売上げを目指す。規模としては50室以上の物件が目安になるという。