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神保町三井ビルが中心の大型再開発 JcityTOKYOグランドオープン
2003.03.17 14:26
3月12日、神保町一丁目にて「JcityTOKYO」がグランドオープンを迎えた。事業主体は神保町一丁目南部地区市街地再開発組合、総合企画は三井不動産が担当し、15年を経て実現した都市再生事業である。オフィスビルのテナントも順調に決った様だ。
神保町一丁目南部地区市街地再開発組合は、3月12日10時30分より、神保町三井ビルディングにて、高層マンション「東京パークタワー」と「神保町三井ビルディング」の竣工式及び竣工祝賀会を実施した。
同事業には、三井不動産が権利者・保留床を取得する参加組合員・組合運営業務を受託する事業協力者として参画している。
「東京パークタワー」は29階建、302戸からなり、三井不動産がそのうち保留床として取得している251戸の分譲事業を手掛けた。また「神保町三井ビルディング」はワンフロア約710坪、地上23階・地下3階・塔屋2階からなるオフィスビルであり、同社が賃貸事業を実施するが、IIJ、ベネッセコーポレーション、NTT-MEなどの入居が決まり、満室で稼働する。
当日は、神保町三井ビルディング4階にて竣工式が行われたあと、3階にて竣工祝賀会が行われた。祝賀会には約700人が参加し、同組合の理事長である川越輝二氏の挨拶に始まり、千代田区長の石川雅巳氏、元通産大臣与謝野馨氏などが祝辞を述べた。そのすぐ後、3階の別会場にて、立食パーティーも行われ、地権者や関係者たちは食事を楽しみながら、グランドオープンを祝った。
この2棟に、昨年1月に竣工済みの「神保町101ビル」を合わせた白山通りと千代田区通りに狭まれた2・5ヘクタールを対象とした神保町一丁目南部地区再開発事業「JcityTOKYO」は、都市再生事業のモデルケースとなるため、地域の発展状況(人口の回復、商業施設の営業継続と活性化など)は、今後も注目されていくことになる。