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イフマック ドア耐震補助装置マックスルーラー 地震発生時でもドアの開閉が容易に

2003.02.10 10:25

 イフマック(イトーキ100%出資)では今年1月よりドア耐震補助装置の「マックスルーラー」の販売を開始した。
 全国で推定1100万扉あるとされる一般スチールドア(鋼製片開きドア)は、震度5程度の地震でドア枠の歪みが10㎜前後発生し、開閉要力(ドアを開閉するときに出せる力)は100㎏を超える等、開放できなくなる可能性が発生し、また、震度6ではゆがみが13㎜になり、開閉要力は200㎏以上になるという。
 一般的な成人男子が持つ開閉要力が100〜120㎏、成人女子で60〜80㎏だとだと言われているので、大型の地震時には、人間の力では扉を開けることができなくなる可能性が高い。
 同商品は、金属製ローラーとジルコニア系セラミック製のプレートを組み合わせることによって、震度7以上の地震が発生し、ドア枠に16㎜以上の歪みが生じても開閉要力わずか30〜40㎏で開けることができる。
 経済産業省工業技術院では、ドアの開閉力は面内変形1/120、局部変形、縦枠8㎜・上枠4㎜において50㎏以内に定めているが、同商品は昨年秋にベターリビング筑波建築試験センターで実施した試験により充分にこの数値をクリアしている。
 なお、金額は1個5万円(工事費含む)、数量が10個からの販売となる。問い合わせはイフマック03-3504-3745まで。




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