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高砂熱学工業 Apple Watch400台導入 働き方改革
2017.11.20 17:24
空調機器を主軸とした総合的な建物メンテナンス事業を手掛ける高砂熱学工業(東京都新宿区)は11月下旬より「Apple Watch」400台を順次現場に導入すると発表した。長時間労働の是正が課題となっている昨今の状況等を踏まえ、施工現場での生産性向上、業務効率化、安全管理の強化とともに従業員の健康増進を目的とする健康経営も視野に入れた「働き方改革」の一環だ。
空調機器を主軸とした総合的な建物メンテナンス事業を手掛ける高砂
同社では今年度の重点取組事項のひとつとして「ワークライフバランスを実現する職場環境の構築」を掲げ、本年4月には「働き方改革委員会」をスタート。生産性向上、業務効率化IT推進、女性活躍推進の各ワーキンググループを設け、業務効率化IT推進ワーキンググループでは「現場で手がふさがっていることも多く、素早くスマートフォンの操作や応答がしづらい」、「大事な連絡を逃すことも多い」等の意見を考慮した結果、Apple Watchを導入し、生産性・作業効率の向上を目指すことにした。Apple Watchでは手首に電話やメッセージ、リマインダーなどの通知が届くため、手がふさがっている状態でも大切な連絡を逃しにくく、消費カロリーなどを記録し健康管理も可能。当面は、スケジュール通知、メッセージ通知、メール確認、業務依頼のリマインダー登録、天気確認など、Apple Watchがもつ基本機能を活用し、情報共有の質とスピードの向上や作業の効率化等について検証を重ねる。社内外の関係者に貸与し広範に取り組んでいく。
来年1月末に効果検証し、利用アイディアも幅広く募っていく。