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大林組が新耐震壁を開発 居ながら短期での施工が可能

2002.12.09 10:43

 大林組(港区)は、旭硝子マテックス(神奈川県相模原市)、日本シーカ(神奈川県平塚市)と共同で、ガラス繊維強化プラスチックブロックを用いた耐震壁を開発・実用化した。
 今回の工法は、鉄と同等の強度を持ち、アルミよりも軽量なガラス繊維強化プラスチック(GFRP)を格子状に配したブロックを用いており、簡易工事、短工期で、かつ居ながらにして施工することが出来るだけでなく、施工時に騒音、振動をほとんど発生させることが無い。また、開口率が高く採光性、通風性に優れているだけでなく、ブロックの色を自在に選べることから、美観を損なうことが無いのが特徴となっている。
 同社では、既にプレキャストコンクリートブロックを用いた耐震工法「3Q-WAII」を開発・実用化しているが、これと併用することにより、更なる耐震性能の向上を実現することが出来る。
 同社では、美観を重視する商業施設や、採光性・通風性を重視するオフィスや病院・学校・駐車場などに向け、積極的に提案を行ってゆく予定だ。




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