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福住 病院兼住宅をテナントビルに再生 ビルの市場価値向上と歴史継承を両立

2023.08.07 11:06

 福住(福岡市中央区)は、住居兼病院として使われていた複合ビルを大規模改修し、テナントビルへ再生した。
 立地は、福岡市のメインストリートである国体道路に面する場所。コンクリート造地上3階建てで、窓の庇が印象的な造りのビル。
 前身は、キーテナントとなっていたクリニックとそのバックヤードに、オーナーが居住していた住宅からなる複合ビル。オーナーの転居及びクリニックの閉院をきっかけに、新たなテナントビルへ大規模改修を実施した。
 外壁の色は、1階は白色、2、3階は茶色をベースカラーとするツートンで、新築時の面影を再現。1階は外壁を一部解体してガラス張りとし、サッシにはブラックの枠色を採用、街行く人の目を引くような工夫も設ける。
 内部の壁、天井は白色とし、光の反射効果を最大限に活用できる仕様。床は防滑性や歩行時の衝撃吸収効果がある素材を使用。入居しているテナントが一目でわかるテナントサインを新たに設置。白色をベースにブラックラインをアクセントとしたトイレ、給湯設備の更新等、内装のノイズとならないシンプルなデザインとした。
 現在、満室で稼働している。

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