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東レ ループボンド・タフバインダー併用工法 低コストで導入可能なビル外壁剥落防止工事
2002.06.03 17:45
東レ(東京都中央区)では、タイルなどのビルの外壁剥落防止技術「ループボンド・タフバインダー併用工法」を確立、今月より展開を開始した。
同工法は同社と大林組、鹿島建設らの共同開発によるもので、従来の工法に比べて信頼性を高めただけでなく低コスト、簡易施工、廃材が発生しないことなどが特徴となっている。
同社では、既にコンクリート躯体とタイル仕上げ層を繋ぎ止める小型ユニット「ループボンド」を用いた外壁剥落防止工法を展開しているが、今回の新方法は、このループボンドに「アミラン・タフバインダー」を組み合わせることで下地モルタルの面連結性を強化させたもの。
「アミラン・タフバインダー」は、繊維長が5~15㎜にカットされたモルタル補強用の高機能ナイロン6繊維で、モルタルやコンクリート中における分散性が極めて良好となる様に工夫されている。その分散性により、タイル下地モルタルの耐衝撃性や変形追従性が向上するという。
その一方、クラックが発生した場合は、中で分散した多数の「アミラン・タフバインダー」がクラック間を連結するという。
これにより、タイル下地のモルタル厚みが薄くても、モルタルが板面として形成される為「ループボンド」との相乗効果により、高い剥落防止性能が得られることになる。
また「ループボンド」には、Pコン穴埋め兼用の後付け型(ループボンド)と、型枠仮設時のPコン兼用の先付け型(スーパーループボンド)の2種類がある。
コヌトは、剥落防止を施さない工法の20%アップに抑えられるという。
同社では当面年間100万㎡、将来的には500万㎡を目指すという。