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森ビル 「麻布台ヒルズ」11月開業 延床面積約86万㎡の大規模複合施設が誕生

2023.08.14 11:37

 森ビル(東京都港区)は、今月8日に記者発表を開催。「麻布台ヒルズ」を11月24日に開業することを明らかにした。
 「麻布台ヒルズ」は、1989年に「街づくり協議会」を設立以来、30年超に渡り約300人の権利者と議論を重ねて計画を進めてきた大規模プロジェクト。開発区域面積は約8・1ha、敷地面積約6万3900㎡、延床面積約86万1700㎡。「麻布台ヒルズ森JPタワー」、「麻布台ヒルズレジデンスA」、「麻布台ヒルズレジデンスB」、「ガーデンプラザA、B、D」で構成される。  開発コンセプトは「緑に包まれ、人と人とをつなぐ『広場』のような街『Modern Urban Village ~Green & Wellness~』」。約2万4000㎡と広大な緑化面積を誇り、敷地内には約320種の植物を配し、果樹園や菜園では11種の果樹、ハーブなどを育成。街の中央、約6000㎡の「中央広場」には人々の交流や憩いの場となるオープンスペースを整備する。
 オフィス面積は約21万4500㎡、就業者人口は約2万人を想定。メインタワーとなる「麻布台ヒルズ森JPタワー」は7~52階には、基準階貸室面積約4800㎡のオフィスを整備。33~34階には街全体をワークプレイスにするための「場」と「仕掛け」を施した、約3300㎡の「ヒルズハウス」を設えた。同施設はワークスペース、カフェテリア、多用途スペースからなる約1800㎡の「Members Lounge」、ミーティングやパーティなどで活用できる「麻布台ヒルズ」唯一の大型ダイニングスペースを設えた「Sky Room」、グランビストロの「Dining33」から構成される。「慶應義塾大学予防医療センター」やフィットネスなどとも連携し、ウェルネスを推進していく。
 ほかにも1400戸からなる住居、都心最大規模のインターナショナルスクール「ブリティッシュ・スクール・イン 東京」、世界初となるアマンの姉妹ブランドホテル「ジャヌ東京」、ラグジュアリーブランドや「麻布台ヒルズ マーケット」など約150の店舗、お台場で人気を博した「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」などの機能を整備する。
 記者発表の冒頭で、代表取締役社長の辻慎吾氏は「ヒルズの未来形として構想してきた街が、いよいよ形になります。都市の新たなスタンダードとなり、ここから東京が大きく変わっていきます。この街からはじまる新しいムーブメントを、いち早く感じていただけましたら幸いです」と意気込んだ。




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