不動産トピックス

今週の一冊

2023.08.21 10:32

地主・デベロッパー双方にメリットのある手法

ポイントがよくわかる マンガ都市型定期借地権(70年)のススメ
著者:本郷 尚
出版:住宅新報出版
発行:2023年7月19日
価格:1760円(税込)
 都市部のマンション価格の高騰が止まらない。一方、注目を集めているのが定期借地権付きのマンションである。地主の立場からみても「前払地代方式・70年定期借地権」はメリットの多いスキーム。本書はマンガでの分かりやすい解説を交えながら、前払地代方式・70年定期借地権について紹介する。
 先祖代々受け継いできた土地を手放したくはないと考える地主は多いだろう。他方、不動産デベロッパーは都市部での開発用地取得が難しくなっていく中で、一等地を仕入れる方法を模索している。本書が取り上げるスキームは、その双方に思惑にマッチしたものといえる。地主は土地価格の70~80%の地代を一括受領でき、それらを運用して安全に安定収入を得ることができるだけでなく、70年後に土地が確実に無償返還される。
 前払地代方式・70年定期借地権の活用は、魅力的なまちづくりの実現にも効果が期待でき、検討の余地は大いにある。




週刊不動産経営編集部  YouTube